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2010.04
13
CM:0

02:17
Category : 映画
Theme : 映画感想
Genre : 映画
いつか書こうと思っていた、今年観た映画の話。
思わぬ形で書く事になってしまった。

2月に『誰がため』(Flammen og Citronen)
という映画を観に行った時にある映画の予告編を観て、
あまりに映像の美しさに引き込まれ、観に行った映画がある。
アンジェイ・ワイダ監督の『カティンの森』(Katyń)だ。

そう、先日大統領や要人が乗った飛行機が墜落したポーランド。
恥ずかしながら、私は2月にこの映画に出会うまで、
こんな事件があったとは全然知らなかった。
そしてポーランド政府専用機墜落事故が起きた時に、
ニュースや新聞で「カティンの森」の話が出て来て驚いた。
大統領がカティンの森事件70周年追悼式典に向かっていて、
しかも墜落した事故現場がカティンの森に近かったらしい。
ポーランドはどこまで悲劇の国なんだろう。
ポーランドの事は詳しく知らないけど、
とても自らが戦争を仕掛ける国でも、
おいしい所を持って行ったり、
強国に媚びたりするような国ではないと思う。
ただ、優しさや弱さ故に巻き込まれる。
そして一番悲劇に巻き込まれるのはどの国も国民。

カティンの森事件で被害に遭ってしまったのは
ポーランドの将校。
彼らは逃げようと思えば逃げられた筈。
主人公の夫アンジェイは軍人の誓いと言ってましたが、
衛星国と言っても、何故自分達を捕虜にした
ソ連なんて信じてしまったんだろう。
(そもそもそんな従順な衛星国の将校を殺して
何になる?というのが一番の疑問ですが。
戦争を起こす人の心は分かりません。)
捕虜にされた時、ドイツ軍も来てたから、ソ連が
彼らをどうするかうすうす分かっていたかもしれません。
いずれにせよ、独ソの間に挟まれて、
犠牲になったポーランド。

『カティンの森』は事件の真相だけではなく、
残されて翻弄された家族やポーランド人の悲劇も描いている。
犠牲者の1人・ピョトル中尉の妹アグニェシュカが
男らしい性格でカッコ良かった。
もしあれだけの美人だったら事件の事を忘れて、
女の幸せに走っても全然おかしくなかっただろうに。
兄のピョトルも気が強い性格だったけど、
アグニェシュカの意志の強さは取調官も舌を巻いた。
彼女は当時誰も公言しなかった「カティンの犠牲」と
兄の墓碑に刻み、墓に建てようとした。
その墓碑は、彼女の美しい金髪をかつら屋に売って作った。

不条理にも、真実を追い求める人が不幸な目に遭う。

あらすじはだいたい知っていたけど、
最後はグッタリと放心状態になってしまった。
映画のエンドロールって、映画に関わった人や企業の
クレジットや使われた曲のタイトルとかを流すためだけど、
あれは映画の余韻に浸るためにもあると思う。
有名俳優を使ったり、金をかけただけのたっすい“大作”映画
だったら、エンドロールを観ずにさっさと劇場を出たくなる。
逆にこういう複雑な映画を観終わった後は、
すぐに現実の世界に戻る事なんて出来なくて、
椅子に座って固まったまま動けない。
頭でいろんな事が駆け巡ったり、考えさせられたり、
映画を思い返す。そういう貴重な時間になる。
『カティンの森』のエンドロールは、
なんと最後まで無音だった。
映画好きが集まるミニシアターなので、
エンドロール中、誰1人として
物音1つ立てる人なんていなかった。
まぁあの中で物音を立てられる人なんて神経を疑うけど、
それが暗黙の了解のように行われた。
私は風邪気味だったけど、
あの時は本当に咳が出なくて良かったと思う。
いや、気持ち悪くなろうが、咳を堪えただろう。


『誰がため』の話もその内書きたいです。

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